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ゲームの話やら改造の紹介やら。更新停滞中。ゲームタイトルカテゴリはネタバレありきなのでご注意。  管理人@アキヤマ
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結構、日が経っちゃいましたが、4月29日に観てきました。螺巌編。

自分はGW関係ない仕事してるんですが、周りがGWなので遊びほうけていたらもう一週間も経っていてびっくりです。


当日は祝日なうえ、レディースディなうえ、BUKUの日(BUKUって雑誌を持っていくと安くなる日)とあって超満員。
居酒屋とかも超満員でしたけどねー・・・。
普段、平日にしか出歩かないのでびっくりでした。


そんなこんなで今回もレビューとは名ばかりの適当な感想をつらつら書いてきます。


まずは紅蓮編。




紅蓮編も劇場で観ました。
「おもしろいアニメがあるんだよ~!」となかば無理やりTV版のビデオを貸した友人と。
開始直後の上川隆也(10年前からファン)のセリフでもう泣きそうになっている私と友人のテンションの差異はこの際気にしない。

4クールアニメを3本立てにするガンダムに比べればまだしも・・・とは思いつつ、やはり2クールアニメを2本立てにするのだから大幅なカットやムリヤリ感は否めない。
が、アダイ村でのエピソードを潔いまでにバッサリいったのは良かったかも。と思います。
中途半端に取り入れるよりは、ダイジェストですよ!って雰囲気で見せたのも、個人的にはアリでした。
ただまぁ、全体的にロシウの扱いがヒドイ感じになっちゃったのがいただけない。
ロシウ好きなスタッフは皆無なのか?



対グアーム戦での「おいで!ニア!」からの一連のシーンが、グレンラガンで一番好きなシーンだったりします。
「オレはオレだ!」という、このセリフ。
そしてその心の帰結にいたるまでの一連の流れ。
これこそが、エヴァンゲリオンにおいてシンジが辿るべき道であったと、私は思うわけです。
いわゆるアイデンティティの模索。そして帰結。
自己の確立。戦う理由とそれに向かっていく確固たる意思。
でもシンジはそのすべてを放棄してしまった。
「逃げちゃダメだ」と呟き続けたシンジに、「逃げてもいいんだよ」という答えを提示した。
「エヴァに乗らない自分もありえるんだ」は結局、エヴァに乗ることからの逃げであったわけで。
別に、確かに乗らなくてもいいんだろうけど。
物語としてみれば、あくまでエヴァに乗ったうえで自己を確立しなければならなかったんじゃないかと思うわけで。
この辺は新劇場版でどのようになっていくか、じんねり見守っていきたいところ。


まぁ、そんなエヴァ事情もあり・・・シンジが26話かけても見出すことのできなかった答えを、シモンがたった2話で見出したその勇姿にボロ泣きし、劇場版でも当然のようにボロ泣きでした。
やっぱり大スクリーンで観るシモンは有無を言わさずかっこよかった。
典型的いじめられっこキャラのシモンが、心の糧であるアニキを失って、自らが糧になりたいと思える少女と出会って、自身の殻を突き破っていくサマはまさしく一つの「天元突破」だった。感動するなというほうにムリがある。
ただちょーっとつめこみすぎというか。
一番好きなシーンなだけあって、それがだいぶ残念ではありました。
TV版の間の取り方とかがね、秀逸すぎたんだ。

でも、四天王をまとめて倒しちゃうのはいろんな意味で凄かったですね。
時間短縮にもなりつつ、スケールアップ。すばらしい。


カットされるとばっかり思っていたギャグなノリがわりと入れられていたのも好印象。
ストーリー追うのも大事だけど、それだけだとやっぱり間延びしちゃうし、飽きてきちゃうので、「合体だー!」とかがカットされなかったのは文句なしに称賛。
こういうノリもあってこそのグレンラガンだし。
(ただこの回、作画崩壊が結構気になる回でもあったので、劇場版でもそのままってのがなんともかんとも;;)

ヴィラルはわりとカットされてましたけどね・・・。
ライバル的な敵役→ヘタレかませ犬→完璧お笑い要因となっていくサマが良かったのに・・・。
そして後半では正義漢ゲリラ→昨日の敵は今日の友的なかんじで味方に→幸せな家庭とか夢見ちゃう→唐突に艦長、という、グレンラガンのなかでも一番波乱万丈な生きざまを見せつけてくれるヴィラルが大好きだ。
後半を活かすという意味でも、前半にもちっとヴィラルの立ち位置を明確にしてほしかった。










まずなによりも、紅蓮編に引き続き、ロシウの扱いがひどいのがいただけない。
アダイ村カットしたから、そりゃシモンが殴りに行くシーンとかまるまるカットなのはわかってたけど、それにしても、もちっとシモンとの友情をきちんと描くべきだったかと思う。
キノンに殴られるシーン作るなら、シモンに殴らせてやるべきだったんじゃないか?と。
まぁでも、前半でのロシウの扱いからしたら、これくらいのほうが実はバランスが取れていていいんでしょうけど。
「ロシウにとってのシモン」というのが、全体を通して描かれてないから、突然シモンが偉そうにロシウ殴っても「は?」ってなっちゃうんだろうな、と。
そこはアニキがシモンを殴ったとき同じ視点では見れないような演出になっているからして。

でもそれでいうと、コアドリルを手にして「一度は僕もこれに賭けたんだ」ってセリフの重みがなくなちゃってるんんですけどね。
断腸の想いでシモンに死刑を言い渡したこととかも含めてね。

ロシウはシモンのパートナーであり、ロシウにとってシモンは憧れの存在であり、シモンにとってのアニキほどではないにしろ、尊敬と羨望を抱いていたわけで。でも7年の間に自分の立場や役目が変わっていったことを己で熟知していて。
元グレン団の政府高官のメンツのダメっぷりもきちんと描かれてないから、ロシウの苦労とかが前面にでてないのも痛いところ。
元々字も読めなかったロシウが、チンピラ上がりの集団をまとめあげてここまでやってきたという功績があるからこそ、その苦労や苦悩が伝わってきたわけで。
他の誰もできないからこそ自分がやるしかない。これしか道はない。その結論としてロシウは死刑を言い渡したわけだけど、大前提にあるロシウとシモンの絆の部分がえらい希薄だったため、全体を通してロシウ=ひどいやつ・ダメなやつになっちゃってる感が否めない。
シモンの「あとのことはロシウがなんとかしてくれる」というセリフも、重みが変わってきてる。ロシウを信頼してのセリフというよりは、投げやりになって自暴自棄になっているように見える。
TV版知らないヒトはロシウのことあんまり好きになれないんじゃないかなぁ、この演出だと。



前半はそんな感じで色々とやきもきさせられましたが。
後半はまさしく熱戦!に次ぐ熱戦!!
暑苦しいまでに叫びに叫び、合体に次ぐ超合体。

宿命合体ってなんだよ!?とかつっこんではいけない。

いまどきこういう暑っ苦しいノリを前面に押し出しているのがグレンラガン最大の魅力ですね。
オールド世代には懐かしさを感じさせ、若い世代には新鮮さを感じさせる。

ただ、TV版に比べると最終決戦はややひっぱりすぎて、熱気が冷め始めてきちゃったのが残念なところ。
これはTV版見てなければ気にならない部分かとは思うのですが、「そろそろ終わる」と思ってるところからえらい長く続いたから、「え、まだ?いつおわんの?」って素に戻ってしまいました。
残念ながら素に戻る暇さえ与えないほどの迫力と引力が維持していたとは思えない。


あと個人的に気になったのはやっぱり、(微)エロ描写でしょうか。
テレ東チェックでは確実にひっかかるであろう女体の描写がバンバン出てきておいでです。
鑑賞後、パンフを買うための列に並んでいる最中に男の子の集団が「ヨーコ、7年後にハイレグパンツはね~わ」みたいなこと言ってましたけども。
アレは誰の趣味ですか。潔く挙手しなさい!っつったらまぁ、おそらくヨーコ派のアノヒトとかアノヒトあたりの手があがりそう…。
ヨーコは確かにお色気要員だけど、やりすぎはいくない。
健全な男子が「ね~わ」と言ってるんだから、きっと誰の目にもなかったであろう。
ニアにしても、シモンのジャケット羽織ってたわけですが、一回ボタンしめてなかった??みたいな。たしか追加シーンあたりから再度前がはだけた格好になってて、おいおいそりゃ何サービスだよと。


紅蓮編に比べ、コミカルな部分はほとんどなく(元々TV版でも少ないけど)、戦いに終始してましたけど、それだけになりがちなのはあんまり好きません。
リーロンの宇宙理論講座とそれに対するグレン団メンバーのバカっぽいやりとりは入れてほしかったなぁ。
最後のほうに追加シーンいれるために、他が細かくカットされてるっぽいですね。
そのぶん、多元宇宙や隔絶宇宙がどうたらの説明はだいぶ分かりやすくなってて、それは良かったですが。


最後の最後、ロシウとかヴィラルとか出てこないのは残念なような・・・。そうでもないような。。
おっさんになったロシウやヴィラルの艦長姿が見たいヒトはTV版DVD買ってネ!的なことだろうか。
単純に尺の問題なんだろうけど。




総じて。
グレンラガンはシンパシーを全身で感じ取るアニメだ。
毛細血管が波打つくらいの衝撃を受けられないヒトには面白いアニメではないと思う。
冷静な視点で細かいことにつっこみいれるようなヒトにもオススメはできない。
ただひとつ、TV版ラストに関しては「ブータとリーロン変わってねぇ!」とつっこんでおきたい。
そんなアニメ。(わからん)

総集編映画としては、類稀な完成度だったと思います。
ガンダム系でいえば、確実に「TV版見なよ!劇場版?見なくてもいいよ別に」と言いますが、グレンラガンに関してはどっちから見てもいいと思う。
ただやっぱりどっちも見てほしい。






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